2022.10.16手続き解説

農地の一時転用許可ってどういう手続き？

一時転用許可とは一定期間内で一時的に農地を耕作目的以外で利用するための許可です。
通常の農地転用申請との違いは、転用期間が一時的であり事業完了後は農地に復元して地主さんに返還するところです。また、青地農地でも申請が可能です。

例えばどんな人がする手続き？

農地法一時転用許可申請の手続きはこのような方のための手続きです。

• 農地を一時的に資材置場や駐車場として利用したい人
• 農地を一時的に土採取場、残土置場として利用したい人
• 農地を一時的に仮設現場事務所として利用したい人
• 営農型太陽光発電所（ソーラーシェアリング）を行いたい人

上記の内容とおりですが、建設業者様からのご依頼が多いです。また、営農型太陽光発電でのご相談も多くいただきます。

農地法一時転用許可手続きの内容と費用

農地法一時転用許可の手続きには次のような書類を用意します。

• 農地転用申請書
• 土地登記事項証明書
• 位置図
• 公図写し
• 計画配置図
• 資金証明書類
• 農地に復元する誓約書
• 農地への復元計画図
• 耕作管理計画書
• 土地賃貸借契約書の写し
• 転用期間を証明する書類（請負契約書等）
• 営農計画書、太陽光発電に関する資料、知見者の意見書 等（営農型太陽光発電のみ）

一時転用事業前後の計画図面や復元後の耕作管理計画書の提出が求められます。また、転用期間を明確にするため、仮設現場事務所や資材置場では請負契約書など工期を証明する書類の添付が求められます。

一時転用する期間は原則的に最長3年間であり延長（更新）することはできません。ただし、営農型太陽光発電事業では再許可（更新のイメージ）が認められており、条件を満たす場合は最大で10年間の延長が可能です。

事業完了後は農地へ復元し完了届の提出が必要です

農地法一時転用手続きにかかる期間

浜松市では月に1回（毎月25日締切り）受付をされています。
申請をしてから1ヵ月程度で許可を取得できます。

農地法一時転用許可手続きの費用

当事務所では下記の金額で手続きの代行をお受けしております。

• 農地法一時転用許可申請（4条、5条許可申請）90,000円（税抜）～

※手続きの必要諸経費は含まれていません。また、申請土地の面積が1,000㎡を超える場合は金額が変わる可能性があります。